高麗人参と紅参はどう違うの?
紅参は高麗人参の一種ではありますが、一般的な高麗人参とは別物として取り扱われることが多いようです。
一般的な高麗人参と紅参には、どのような違いがあるのか、説明していきましょう。
違いは加工方法
高麗人参には大きく分けて「水参」「白参」「紅参」があります。
「水参」とは、地中から掘り出した高麗人参そのものです。
料理には、この水参がよく利用されていますが、傷みやすく長持ちしないというデメリットがあります。
このため、高麗人参は加工されて流通しているものが多くなっています。
一般的に流通している高麗人参は「白参」と呼ばれるものです。
これは、収穫した高麗人参の表皮を剥いだあと、天日で乾燥させたものです。
「紅参」は白参と同様、高麗人参を乾燥させたものですが、白参とは加工法が違っています。
表皮を剥かずに、一度蒸したあと乾燥させるのです。
つまり、白参と紅参の材料そのものは同じで、加工方法の違いによって分けられているのです。
紅参はジンセノサイドが多い
高麗人参が体にいろいろな良い効果をもたらしてくれる理由のひとつは、ジンセノサイドというサポニンの一種が含まれているためです。
このジンセノサイドの含有量が、白参と紅参では異なっています。
実は白参を作る過程で、皮を剥いでしまっているのが問題なのです。
ジンセノサイドは高麗人参の皮にも含まれており、この部分が失われてしまっているのです。
つまり、白参では高麗人参のジンセノサイドをすべて摂取することはできないのです。
紅参は皮を剥がずに作るため、皮に含まれているジンセノサイドが失われることがありません。
このため、同じ量ならばより多くのジンセノサイドが含まれており、白参よりも優れた効果が期待できるようになっているというわけです。
同じ高麗人参でも、加工法によって含まれる栄養素の量は異なっているのです。
ジンセノサイドをより多く摂取したいのならば、紅参がおすすめなのです。