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乳がん患者に高麗人参が使えないのはなぜ?

高麗人参固有の成分であるジンセノサイドには、がんを抑える働きがあることが知られており、がんの治療に使用されることもあります。
ただ、乳がんについては例外的に「使用できない」とされることもあります。
なぜそのようになっているのでしょうか。

女性ホルモンに似た働きをするのがネック?

高麗人参には40種類ものジンセノサイドが含まれており、その中にはがん細胞の増殖を抑えたり、転移を防いだりする働きを持つものがあります。
腎臓がんなど一部のがんについては細胞毒性を持っており、正常な細胞を維持したままがん細胞を退治してくれるのです。
ところが、ジンセノサイドの中には女性ホルモンに似た働きをするものもあるのです。
米の薬用植物の権威であるアンドルー・ワイル博士は、この女性ホルモン様効果が乳がんを進行させるとして、使用すべきではないとしていたのです。
「乳がん患者に高麗人参が使えない」とされてきたのは、このワイル博士の判断によるところが大きいのです。

最近の研究では否定されている

ところが、最近になって、このワイル博士の判断は必ずしも正しいものでないとする見解も出ています。
高麗人参のジンセノサイドは、乳がんの進行を抑える働きがあるとしているのです。
女性ホルモンの効果は、女性ホルモン受容体と結合することで発揮されるものです。
大豆イソフラボンなども、受容体と結合することで女性ホルモンに似た働きをしています。
この女性ホルモン受容体の働きが、乳がんを進行させる原因のひとつだとされています。
ところが、最近の研究では、ジンセノサイドの働きには女性ホルモン受容体が関係していないため、乳がんとの関連性はないとしています。
重症化していたり、炎症が起きたりしているとき以外なら、高麗人参を摂取しても基本的に問題はないと結論づけているのです。
ワイル博士も最近の著書では、乳がんとジンセノサイドの関係性については触れていません。
高麗人参は乳がんにとって良くないという「常識」は変わりつつあるというのが現状のようです。

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